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那須塩原市『北風と太陽』で木城圭美(きしろたまみ)さんの作品に触れる

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 みなさん、こんにちは! 那須在住のライター前田です。 栃木県県北エリアに在住し、精力的に絵画作品に取り組まれている作家さん、木城圭美さん。以前、那須塩原市の図書館みるるで公開作品制作に取り組まれたことを紹介しましたが、今回は2年ぶりとなる木城さん自身の個展です。 会場はART369プロジェクトにも参加されている、旧戸田小学校を改装したカフェ&ギャラリー、『北風と太陽』さん。 カフェスペースにも、木城さんの作品が飾られています。 廊下を進むと。。。 2つの教室で、展示が行われていました。タイトルは『絵と紡ぐ物語』。 前回の個展では、和紙をキャンバスに仕立てて作品を作られていましたが、 今回「新しい絵の具表現を模索して、いろいろ試してみました」と木城さん。 中でも目を引いたのが、丸い作品。 この作品も20㎝ほどと大きなものではないのですが、球体にまるで生命のような、時空のような、奥行きや広がりを感じる世界が描かれていて、どこか別の世界へと通じる入口のような雰囲気が漂っています。 また、もうひとつの特徴が、制作時の木城さん自身の言葉が作品脇に飾られていること。 上のオオカミはやはり地元在住の木彫・木版画家の木葉悦(こばえつ)さんの作品で木城さんの私物とのこと。作品世界がより深く表されています。 作品に言葉を添える試みは、作家・飯山太陽さんの作品からインスパイアを受けたことから。 普段から作品と対話をしながら制作しているという木城さんにとって、言葉を添えるのは難しいことではなかったそうで、とても自然に言葉が生み出されています。 読むと、いっそう世界観に引き込まれました。 丸い作品も今回の試みのひとつ。 木城さん曰く、「丸く切ってもらった板に白く塗って、キャンバスに仕立ててから作品を描きました」とのこと。 丸に収まりきらなかった溢れるパッションが形になっているかのようです。 2年前の作品に加筆された大作も展示されていました。とてもエネルギッシュで、不思議な時空に見る人をいざないます。 2年前の公開制作時を収めた動画も見ることができます↓↓ (100) 公開制作『宇宙空間生命充満図』/木城圭美(2020年8月) - YouTube 前回にも増して、染みる作品ばかり! とても素敵な時間を過ごすことができました。 7月29日まで開催されているそうです。 展覧会は7月7日(金)~2