那須塩原市、大沼・ヨシ沼で世界最小のトンボ、ハッチョウトンボを探せ!
こんにちは、ライター前田です。
夏といえば、昆虫たちとの出合いにも心ときめきますよね!
那須塩原市内の那須野が原博物館では、2022年7月9日~9月25日まで、特別展「トンボ」を開催しています。
で、今回はその特別展に合わせて、「ハッチョウトンボをさがそう」という観察会が開かれるというので、塩原の奥にある大沼、ヨシ沼まで息子と参加してまいりました。
訪れた7月後半はたくさんのトンボが飛んでいるんですよ。
これはコサナエ。「4月上旬に春の訪れとともにいち早く孵化し5月中旬にピークを迎える」トンボで、メスは空中でホバリングしながら産卵します。
このあたりには、高山に生息する食虫植物モウセンゴケも生えていて、小さなハッチョウトンボは、モウセンゴケの餌食になってしまうこともあるんだそう。。。
さて、今回お目当ては世界一小さなトンボのひとつ、ハッチョウトンボ。体長はわずか2㎝ほどと、とっても小さなトンボなんです。
観察会には、博物館の学芸員の方とともに、日本トンボ学会の西田先生やトンボの写真を撮り続けている月井先生もご同行していただけるという、またとない機会です^^
楽しみでわくわくしてきます!
集合場所の大沼入り口の広場。
さっそくアキアカネをはじめ、たくさんのトンボが飛んでいましたよ😊
学芸員さんや先生が、大きな網で一時的に捕まえて、近くで見せてくれました。こちらはタカネトンボかと。
周囲を木々に覆われたやや薄暗い池にすみ、オス、メスともに胸に緑色の強い金属光沢をもつのが特徴です。
公園のあちこちにトンボがとまっていて、まさにトンボの楽園!
大沼の全景です! 前日まで梅雨が戻ったようなジメジメ天気でしたが、この日は快晴。とてもきれいな景色が広がっていました。
アキアカネのオスとメスの違いについても教えてくれました。オスは卵を排出するはさみのようなものが尾の先についているのが違い。また、尾をくるっと丸めて、胸にとどめてメスに渡すそうで、胸のあたりもポケットのようなものがあるため、厚みがあります。
左がオスで、すっとしたラインの右がメス。
大沼にもハッチョウトンボいるのかと思っていたのですが、大沼はトンボの数が多いけれども、ハッチョウトンボはほとんどいないそうです。というわけで、一度駐車場に戻って、少し離れたヨシ沼に移動。
ヨシ沼の案内図には、ハッチョウトンボがいると書いてありますね。ヨシ沼のヨシとはアシとよばれる植物のこと。確かにいーっぱい生えています。
ぎっしり生えていて壮観です!
さて、小さな小さなトンボ、ハッチョウトンボの捜索開始! よく見かけられるというスポットに到着してから、参加者一同目を凝らして探し始めます。
すると、いました! よーく見ないとわからない小さなトンボ。
葉の上にメスのハッチョウトンボがとまっています。ハッチョウトンボはオスとメスで色が違い、メスは黄色と褐色の縞模様をしています。遠くからみてるとアブみたいに見えなくもないですね。。。
そして、成熟したオスは美しいビビッドな赤色をしています!
こちらも発見! 思わず興奮です。
指の長さと比較してもらえたらと思いますが、指ひと節あるかどうかの小さなトンボ。とても美しくて愛らしいです。小さいのにちゃんとトンボで、羽の付け根のオレンジ色もきれいです。
本当にこんなに小さいんだぁと感激です!
月井先生がモウセンゴケに食べられているハッチョウトンボの標本なども見せてくれました。
ヨシ沼から戻る途中、探していたルリボシヤンマが飛んでいるところも見かけることができ、大満足。
学芸員の方やトンボの会の先生方のお話がまた興味深く、楽しいハイキングになりました!
那須塩原駅からだと車で50分近くかかりますが、行く価値ありの素敵なスポットですよ😄
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