栃木県那賀川町の『もうひとつの美術館』で2人の作家展「たまみとこばえつのなぞのせかいにようこそ」へ

 こんにちは、ライター前田です!

2024年8月7日~12日まで、栃木県那須郡那珂川町の『もうひとつの美術館』で開催されていた、木城圭美(きしろたまみ)さんと木葉悦(こばえつ)さんの2人展「たまみとこばえつのなぞのせかいにようこそ」を覗いてきました!



画家の木城さんと木彫の木葉悦さんとのコラボ展覧会というので、一度で二度おいしい展示でした。
会場は、那賀川町馬頭温泉エリアにある廃校を再利用した『もうひとつの美術館』。



那珂川町はその名の通り、町内を悠々と那珂川が流れており、夏のシーズンは鮎釣りをしている釣り人もちらほら見かけます。本当に緑深い山中にあって、このエリア内に入ると車に乗っていても森林浴をしているように癒される素敵なところです。

向かう途中、リスが道路を横切るのも目撃しましたよ😊 


『もうひとつの美術館』の特徴は、定期的に障害のある方の展覧会を開催されていること。スライドドアを開けて廊下に出ると、両サイドにインパクトのある作品が描かれていました。



さて、今回の2人展の作家で画家の木城圭美さん。

これまで和紙や木材などさまざまな素材に鮮やかだったり、おだやかだったり、さまざまな表情を見せる渦巻のような不思議な色合いがうごめいている作品を手掛けていらっしゃって、見ていると底知れない生命力みたいなものを感じられます。

いただいたおはがきには、「私たちの遠い記憶の奥のおくの底にあるものを描こうとしている」とありました。

少し前から丸いキャンバスに描いた作品が登場していて心ときめいていたのですが、今回はとうとう丸そのものの球体が登場。

思わず見入ってしまいます。


こちらの作品の色合いも、額縁のバランスなどまるで異世界の入口のような不思議な趣。





もうひとりの作家さんが、木彫・木版画をされている木葉悦さんは、「本(言葉)・自然・平和を繋ぎ、言葉では伝えきれないものを木の力を借りて表現しようとしている」
とあります。木の力を借りて表現するというのが、そそられます。



今回”なぞのせかい”がテーマとのことで、不思議ないきもの風のものや生命体のようなものが、たくさん並んでいました。木彫りならではの温かな風合いと茶目っ気を感じる作風が
とても魅力的で。

上の画像のいきものなど、わたくしは砂漠にいきるとかげのようなたくましさを感じましたが、実際はこの作品がなにものなのか? その答えはまさに、”なぞ”ということで、それぞれ見る人が感じたままに受け取ればよいわけですね。



このなぞの生命体シリーズもとにかく気になるばかりで。。。キノコなのか? 芽なのか? はたまた宇宙生物のような???

下の大きな種から芽が出ているようにも見える作品は、上の芽のような部分が外れる仕組みになっておりまして。

なんとも茶目っ気たっぷりな作品ばかりなのです。

テーマは”なぞ”とはいえ、お二人の作品それぞれから、生命力を感じられるポジティブなパワーをいただきました! 

ありがとうございました😌













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