益子のもえぎ本店 MOREギャラリーで、臼田ひとみさんの作品に触れる

 こんにちは! ライター前田です。

今回は、栃木県益子町のもえぎ本店、MOREギャラリーにて2022年7月7日まで開催されている、WALL CLAFT展についてご紹介します。

拓版画家・臼田ひとみさんが参加されると聞いて、ぜひに! と訪れてみました。


以前もブログで紹介させていただいたのですが、とても繊細な作業を積み重ねることで、素敵な作品を作られている臼田さん。最近では個展を開かれたり、東京都美術館で行われている版画展にも出展されたりと、精力的に活動されています。


このギャラリーとカフェ、本当に山中にあり、驚き! いかにも穴場という雰囲気が漂っています。まさに山の中に突如現れたおしゃれなカフェとギャラリーといった感じです。



写真は、ギャラリー付近からカフェを見上げたもの。絶景を望みながら、食事を楽しんだり、そのあとは販売されている陶器を眺めたり。こちらのスペースにも作品が並んでいます。




なかなかの絶景~!



臼田さんにもお話を伺えました。

今回は、これまでもテーマとしてきた動物や花の作品がさらなる広がりを見せているそう。

これは、今回の目玉作のひとつ、「満月夜」の原版です。まだ和紙に写されていない状態ですが、コノハズクのまなざしに魅入られてしまいます。




思わず連れて帰りたくなる、ハガキサイズほどの作品も飾られていました。



また、今回ユニークだったのは、この「セグメントシリーズ」。断片という意味で、これまでの作品の中で、惜しくも世に出せないと臼田さんが判断していたものから、合わせ技でコラージュ作品として仕上げたもの。

別々の作品がまたチャーミングな一枚の作品に仕上がっているわけですが、まるでもともとその形になるために存在しているかのような、出来栄えに感嘆します。



ギャラリー内にはほかの作家さんの作品も並んでいます。

どの作品も引き込まれる力作ばかり。
こちらは、八木久子さんの作品。


益子といえば陶器で有名なところ。陶芸作家さんも多く参加されています。今回はさらに那須町や茨城の笠間、岡山、愛知など全国からも出品されているそう。

ネコ好きとしてはたまらないのが、動物たちをかたどったオブジェのような陶器作品。かとうゆみさんのものです。


これは田中有希さんのガラス作品。擬人化された動物たちが茶目っ気たっぷりですよね。


さて、カフェのほうから、少し下って、もうひとつの会場「アトリウム」へ移動。山中に忽然と現れるモダンな建物。





今回の臼田さんの新作「獏の夢」や白熊の親子を描いた「絆」など、大きめの作品が展示されていました。左側のブルーの作品が「獏の夢」。何十回も色を重ねて作り上げたものだそうで、その根気と完成度の高さに圧倒されるばかりです。






こちらは先ほど板の完成版、「満月夜」。ブルーの色のニュアンスが絶妙で、こちらを見つめるコノハズクに心奪われます。


ギャラリー入り口から見える緑もとても美しく。



日常を忘れてしまいそうな空間が広がっていました。企画展は7月7日までですが、ギャラリーは火曜水曜を除き、営業されているようです。

また、臼田さんについては以前書いたブログにて詳しく紹介させていただいているので、よかったらご覧ください^^

http://t-mame.blogspot.com/2020/12/blog-post.html



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