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那須塩原市の老舗宿、板室温泉 大黒屋でアートに触れる

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こんにちは! ライター前田です。 那須エリアには多くの温泉がありますが、板室温泉もそのひとつ。 なかでも、那須塩原市のアートプロジェクト369の最終地点ともいえる、 板室温泉 大黒屋 さんは、アートを扱う宿の先駆け的存在。ロビーでは毎月作家さんの展示もされているほか、敷地内にもアートが点在しているというので、ランチがてら足を運んでみました。   板室温泉は那珂川沿いに佇む静かな温泉地。にぎやかな温泉街などはないのですが、川のせせらぎをBGMにゆったりとした時間が流れるのを感じられます。 こちらは大黒屋さんの敷地から那珂川を望む風景。 ちょっとした東屋もありました。 「保養とアートの宿」を謳う大黒屋さん。創業472年にもなるという老舗旅館です。 古くから下野の薬湯として親しまれてきたそうで、ゆっくりと浸かれる40℃前後の源泉かけ流しの湯を楽しめます。 泉質はアルカリ単純泉で神経痛や中風、婦人病などに効能があるといわれています。 敷地には庭園喫茶もあって、 鉄瓶で淹れたお茶をいただくこともできます。 宿のそこかしこに作品が潜んでいるのも魅力です。 今回、画家の木城圭美さんに案内していただいたのですが、入口脇にもさっそく作品がありました。 水琴窟になっていて、筒に耳を当てると素敵な水の音が響いてきました。 ガラスを扱う作家さんの作品です。 9月は陶芸家の光藤佐さんの作品がロビー内、サロンにて展示されていました。 ロビーでは、ランチや喫茶メニューをオーダーできるほか、イベントも行われています。この日も夜に行われる「音を楽しむ会」のリハーサルが行われていて、にぎやかな雰囲気。これ目当てに宿泊されている常連の方も多そうでした。 普通なら地元のお土産品が並んでいそうなロビー脇のショップにも、全国から集められた作家さんの作品がずらり。 スタッフの方が詳しいとのことで、お話を伺いながらお気に入りをみつけられそうです😊 さすが歴史あるお宿があって、渡り廊下も風情があります。 客室も少し覗かせていただきました。 こちらは2人部屋。ベッドが配された部屋にはカウチとダイニングテーブルが置かれていて、モダンにして落ち着いた空間。 美しい庭を眺められるのもよいですね~! こちらランチにいただいたサンドイッチ900円。ボリュームがあって美味しかったです! さて、食後にはいったん敷地を出て、散策へ

大田原市hikarino Cafe' 蜂巣小珈琲店でワークショップ&木城圭美さん個展を覗く

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 こんにちは! ライター前田です。 9月9日土曜日、台風が過ぎ去った翌日でしたが、栃木県大田原市の蜂巣小跡地にあるカフェ、 hikari no cafe’ 蜂巣小珈琲店で行われているワークショップを覗いてきました♬ 今回のワークショップは、大田原市在住の画家・木城圭美さんと一緒に大きなキャンバスにみんなで絵を描こう! というもの。   会場は旧蜂巣小をリノベしたこちらのカフェ。ランチタイムにはかなり人気があります。 cafeスペースは通り抜け、廊下を歩いてワークショップが行われている元教室へ。 先日那須塩原市図書館みるるで行われた制作ワークショップを紹介しましたが、こちらは8日と9日の2日間のみ。キャンバスは一面でやや小さいのですが、ご覧の通り! もうぎっしり楽しい絵がいーーーっぱい描かれていました! みなさん楽しみに来られたのですね、ビックリ。 ”アートを身近に!”をテーマにしたこの企画。アクリル絵の具をたっぷり筆にしみこませて、思い思いに描いていいんですから楽しくないわけがない😄 今回はハロウィンが近いということもあって、全体的にポップで明るいタッチ。 みるるで行われたワークショップのときにも感じましたが、いろんな人が描いているのに不思議とひとつの作品としてまとまりを感じられるんですよね。。。 また木城さんが、板室街道沿い通称369通りにあるカフェ『北風と太陽』で定期的に行っているミニパネルに絵を描くワークショップも行っていました(パネル代500円)。 こちらも大盛況。教室の机と椅子にミニキャンバスを置いて、真剣に子供たちが絵を描いていました。 見ているこちらも楽しい気分になってきます♪ どちらも色使いなど素敵! 右の男の子は海をイメージして描いたそうですよ😊 教室には木城さんの作品も飾られていました。こちらは9月30日(土)まで展示されているとのこと。 (日・月休み、11:30~16:00) 黒板を背景にされていると、作品が異次元への入口みたいな気がしてきます。       子どもから大人までふらっと訪れて、自由に絵を描いていく。。。気負いのない感じがまさに生活の中にアートが入り込んでいる感じがする素敵なワークショップでした。 木城さんの作品も展示されているので、覗いてみてはいかがでしょう? hikarino Cafe蜂巣小珈琲店 栃木県大田原市蜂巣295

めくるめく影絵の世界に没入する、 那須高原 藤城清治美術館

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  こんにちは! ライター前田です。 那須エリアには見逃せない美術館がいくつか点在していますが、中でも素敵でおすすめしたいひとつが、藤城清治美術館です。 藤城清治さんというと、数々のメルヘンチックな影絵作品で知られていますよね! 訪れた日はどしゃぶりの雨の日。那須高原でも人気の観光スポット、南が丘牧場より少し奥まった森の中に愛らしいキャラクターたちが待っていてくれました。 入館料は大人2000円です。 この美術館は、ロケーションがとても素敵。 館内にたどり着くまで、林の中の小道を進みがてら、次々とキャラクターたちに出くわし、とても気持ちが上がります♪ 藤城清治氏は、愛猫家なんですよね! 作品にもネコのキャラクターもたくさん登場します。館内ではネコ好きになった、エピソードも紹介されていて、ネコ好きとしても親近感が沸きました。 ケロヨンの生みの親としても知られていて茶目っ気たっぷりのカエルのキャラクターもいましたよ😊 敷地内にはチャペルも。中にはキリスト教をモチーフとしたステンドグラスの作品があり、こちらも見ごたえがあります。 キリスト教をモチーフにした作品が多くあるのですが、藤城氏の叔父様が牧師さんをされていたこともあるようです。 ノアの箱舟をモチーフに描かれたステンドグラスも圧巻でした。 美術館の中は、撮影が禁止のため、写真が撮れなかったのですが、薄暗く迷路のような入り組んだ館内に、溢れんばかりの作品が並んでいて、その世界観にどっぷり浸ることができました。 影絵の仕掛け(裏側)を覗き見られる上映や、水鏡に映しだした大型作品など、どれも独創的な作品ばかりでどこからこんな発想が浮かび上がるんだろうと見惚れることしきり。 再現された仕事部屋もあって、発想の源に触れられます。 チャーミングな作品に出合えて大満足でした。 那須高原 藤城清治美術館 栃木県那須郡那須町湯本203 火曜休

那須塩原市『北風と太陽』で木城圭美(きしろたまみ)さんの作品に触れる

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 みなさん、こんにちは! 那須在住のライター前田です。 栃木県県北エリアに在住し、精力的に絵画作品に取り組まれている作家さん、木城圭美さん。以前、那須塩原市の図書館みるるで公開作品制作に取り組まれたことを紹介しましたが、今回は2年ぶりとなる木城さん自身の個展です。 会場はART369プロジェクトにも参加されている、旧戸田小学校を改装したカフェ&ギャラリー、『北風と太陽』さん。 カフェスペースにも、木城さんの作品が飾られています。 廊下を進むと。。。 2つの教室で、展示が行われていました。タイトルは『絵と紡ぐ物語』。 前回の個展では、和紙をキャンバスに仕立てて作品を作られていましたが、 今回「新しい絵の具表現を模索して、いろいろ試してみました」と木城さん。 中でも目を引いたのが、丸い作品。 この作品も20㎝ほどと大きなものではないのですが、球体にまるで生命のような、時空のような、奥行きや広がりを感じる世界が描かれていて、どこか別の世界へと通じる入口のような雰囲気が漂っています。 また、もうひとつの特徴が、制作時の木城さん自身の言葉が作品脇に飾られていること。 上のオオカミはやはり地元在住の木彫・木版画家の木葉悦(こばえつ)さんの作品で木城さんの私物とのこと。作品世界がより深く表されています。 作品に言葉を添える試みは、作家・飯山太陽さんの作品からインスパイアを受けたことから。 普段から作品と対話をしながら制作しているという木城さんにとって、言葉を添えるのは難しいことではなかったそうで、とても自然に言葉が生み出されています。 読むと、いっそう世界観に引き込まれました。 丸い作品も今回の試みのひとつ。 木城さん曰く、「丸く切ってもらった板に白く塗って、キャンバスに仕立ててから作品を描きました」とのこと。 丸に収まりきらなかった溢れるパッションが形になっているかのようです。 2年前の作品に加筆された大作も展示されていました。とてもエネルギッシュで、不思議な時空に見る人をいざないます。 2年前の公開制作時を収めた動画も見ることができます↓↓ (100) 公開制作『宇宙空間生命充満図』/木城圭美(2020年8月) - YouTube 前回にも増して、染みる作品ばかり! とても素敵な時間を過ごすことができました。 7月29日まで開催されているそうです。 展覧会は7月7日(金)~2